読書メモ:いちばんやさしいGit&GitHubの教本

はじめに

いちばんやさしいGit&GitHubの教本 人気講師が教えるバージョン管理&共有入門 (「いちばんやさしい教本」シリーズ)」を読みました。
「この本凄いな!」と思ったので、自分のためにメモを残します。

凄いところ

表紙の「知識ゼロでも大丈夫!」に全力で取り組んでいる

本書を読む前は、「表紙のキャッチコピーは『バージョン管理システムを使ったことなくても大丈夫です』という程度の意味だろう」と思っていました。
しかし、そういうことではなかったです。

なんと、以下も本書の内容に含まれているのです。

「著者は本気だ。本気で『知識ゼロでも大丈夫』を目指している……」と私は感じました。

バージョン管理システムの説明についても、他のシステムとの比較の話は一切登場しません。
比較したほうが説明しやすい箇所もあるかと思うのですが、「知識ゼロ」を標榜している本書は、そんな手法は採ってません。

惜しみなく図を使って説明している

私が最初Gitを触った時は「コミットするとステージングエリアに移動するらしいが、ステージングエリアって何??」と結構混乱しました。
本書は、図を惜しみなく使っているため凄くわかりやすいです。

余談ですが、ステージングエリアの話題が初めて登場するChapter1(P022)に、以下の一言があります。

しかし、もし難しいと感じた場合は、先にChapter 2以降を読み進め、あとから戻ってくるという読み方をしてもかまいません。
詰まって先に進めなくなる人が居ないように配慮されているのです。
なんて優しい本なんだ……。

Githubも取り上げているのが素晴らしい

昔、「トピックブランチを作って開発するものらしい」と知った時は次のように思いました。
「Gitがトピックごとにブランチを分けて開発しやすいように作られているのはわかった。でも、レビュー→修正→マージの作業、結局面倒じゃないか。これ、便利なのかな…」って。

私が「Gitいいじゃん!」って思ったのはGitHubクローンに触れて、Pull Requestを使ってからです。

本書は、ブランチをつくったあとPull Requestを作成するという流れで説明されています。
この流れで説明されていれば、「面倒そう…」なんて感想をもつことなく、「なるほどー。良いね!」って思うに違いありません。
Githubも取り上げたのは、素晴らしいと思いました。

さいごに

「私がGitを勉強し始めた時にこの本があれば良かったのに」と思いました。