なれる!SE(小説)感想メモ
「なれる!SE」の対象読者は誰なのか?
「『なれる!SE』は誰向けの本なのか?」ということは度々話題にあがります。
私は以下の人が対象なのではないかと思います。
- 同業他社の雰囲気が気になるコンピュータ関連職の人
- 今の時代をベースにした、勇者の物語を求めている人
絶妙な職場設定
主人公の職場の属性を列挙すると以下のようになります。
- (たぶん)独立系
- 中小企業(数十人規模)
- エンドユーザ直取引
- ネットワーク機器を取り扱う
私はこの設定を「大変興味深い」と感じています。
この設定により、「同業他社がどのような感じなのか、知りたい」という欲求を持つ人を幅広くフォローすることができます。
仕事とは
以下のようなことを考えたことがある人は、多いのではないでしょうか。
- この仕事をいつまで続けるべきなのか
- この仕事が自分にやれるのか
これは、実は困難に立ち向かう人を主体にした場合によく扱われるテーマではないでしょうか。
舞台こそ現代ですが、テーマはある種王道です。
ただ、オチも現代的ですので、そこは賛否両論かも。
さいごに
というわけで、なかなかお勧め。
挿絵が可愛らしいので、電車で読むと周りの目が気になるかもしれないのが、玉に瑕 。