Hyper-V 2.0にUbuntu9.0.4(デスクトップ版)を入れてみた
はじめに
「パフォーマンス*1さえ気にしなかったら、Hyper-V 2.0にはいろんなOSを入れられる」ということを知識としては知りつつ、やったことがありませんでした。
なので、実験としてLinuxのディストリビューションの一つを入れてみました。
環境
- CPU:Athlon X2 7750
- チップセット:AMD 780G
- ホストOS:Windows Server 2008 R2 Standerd(2009/12/04までのパッチ適用済み)
- ゲストOS:Ubuntu 9.0.4 デスクトップ版(Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード | Ubuntu Japanese Teamから入手)
ホスト側の設定
ホスト側の設定のコツとしては、「レガシーネットワークアダプター」を使用するというのがあります。
Ubuntuのインストール前から「レガシーネットワークアダプター」を使用するように設定しておいた方が良いです。
インストール後に「レガシーネットワークアダプター」を使用しようとしたものの方法が分からず、わたしはUbuntuを入れ直しました。
ゲスト側からみたハードウェア情報
UbuntuからSysinfoを使用して、ゲストからハードウェアがどのように見えるか調べてみました。
Sysinfo自体のインストールは、Sysinfo Ubuntuでハードウェアのシステム情報をまとめて表示 | Ubuntuアプリのいいところを参考にしました。
CPUの情報は生っぽいのが出てますが、それ以外は仮想化されたのが見えてる感じですね。マザーボードの情報、生の情報だったらもう少し違う感じに出る、はず。
System information report, generated by Sysinfo: 2009/12/04 23:20:40 http://sourceforge.net/projects/gsysinfo SYSTEM INFORMATION Running Ubuntu Linux, the 5.0 release. GNOME: 2.26.1 (Ubuntu 2009-04-14) Kernel version: 2.6.28-11-generic (#42-Ubuntu SMP Fri Apr 17 01:57:59 UTC 2009) GCC: 4.3.3 (i486-linux-gnu) Xorg: unknown (09 April 2009 02:10:02AM) (09 April 2009 02:10:02AM) Hostname: sekom-desktop Uptime: 0 days 0 h 38 min CPU INFORMATION AuthenticAMD, AMD Athlon(tm) 7750 Dual-Core Processor Number of CPUs: 1 CPU clock currently at 2699.042 MHz with 512 KB cache Numbering: family(16) model(2) stepping(3) Bogomips: 5398.08 Flags: fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ht syscall nx mmxext fxsr_opt lm 3dnowext 3dnow up pni cx16 hypervisor lahf_lm cmp_legacy cr8_legacy abm sse4a misalignsse 3dnowprefetch osvw MEMORY INFORMATION Total memory: 999 MB Total swap: 478 MB STORAGE INFORMATION SCSI device - scsi0 Vendor: ATA Model: Virtual HD SCSI device - scsi1 Vendor: Msft Model: Virtual CD/ROM HARDWARE INFORMATION MOTHERBOARD Host bridge Intel Corporation 440BX/ZX/DX - 82443BX/ZX/DX Host bridge (AGP disabled) (rev 03) ISA bridge Intel Corporation 82371AB/EB/MB PIIX4 ISA (rev 01) Subsystem: Microsoft Corporation Device 0000 IDE interface Intel Corporation 82371AB/EB/MB PIIX4 IDE (rev 01) (prog-if 80 [Master]) GRAPHIC CARD VGA controller Microsoft Corporation Device 5353 SOUND CARD NETWORK Ethernet controller Digital Equipment Corporation DECchip 21140 [FasterNet] (rev 20) Subsystem: Device 0a00:2114
選択可能な解像度は以下の通り。スクリーンショットを見るとリフレッシュレートとか怪しい数値ですが、普通にGUIを使えています。
さいごに
わたしが使っているマウスですと、マウスの移動速度が遅いですが、それ以外はそんなに支障ないです。
Linuxでしか動かないサーバソフトを動かしたりとか、ちょっとしたプログラムを書いたりするのには使えそうです。
もっとも、Hyper-V 2.0はサーバ仮想化向けソリューションなので、サウンドカードが使えなかったりしてUbuntuのデスクトップ版をフルに楽しもうと考えると、アレですが。ディスプレイの色数も、たぶん16bitカラーまでですしね。
*1:統合サービスがインストール不可能なOSですと、パフォーマンスが悪いのです