ASCII.technologies 2009年12月号のUNIX特集が面白い件について
はじめに
積んである雑誌を消化していたのですが、ASCII.technologies 2009年12月号の「祝・誕生40周年 原点から探るUNIX」が面白かったのでメモ。
断っておくと、私は普段UNIX系OSをあんまり触らないので、普段から触っている人だと「ふーん」で終わる可能性はあります。
「祝・誕生40周年 原点から探るUNIX」の面白い点
真価は後半の「UNIXの進化と展望」で発揮されています。
UNIXを語る上でありがちなのが、今だけに言及しているか、そもそもの設計思想だけに言及しているかだと思うのです。
しかしこの特集は、「そもそもの設計思想を踏まえつつ、現状を語る」というハイセンス振りです。なんて言いますか、「プロの技術系ライターの技をみた」とまじめに思いました。
P116に次のくだりがありあす。
かつてのUNIXでは、システムの動作状況を左右する基本的な設定は、すべて"/etc"ディレクトリに置かれたテキストファイルに記述されるというスタイルになっていた。このようなくだりを書きつつも、現状はそうなっていないという説明をちゃんと書いてあるのは、興味深いです。
この特集記事を書いた方は、「渡邉利和(わたなべとしかず)」という方です。
さいごに
「学校でUNIXについて学んだけど、最近使ってないなー」というわたしみたいな人は、読むべき特集であると思いました。
何かの機会に参考文献として使えるかもしれないので、読んだ後も本棚に末永く入れておこうと思います。