IE8にはJavaScriptのエンジンが二つ存在するので、速度を測ってみた
はじめ
今回も小ネタ。
Windows 開発統括部 Blogで気になるエントリを見かけました。
IE8 における Jscript の変更点というエントリです。
気になった内容を簡単に言いますと、IE8には「IE8 標準モード」で使用されるJavaScriptのエンジンと、「互換モード」で使用されるJavaScriptのエンジンが存在するとのこと。
「そんなことを言われたら、ベンチマークしてみたくなるよね」と思ったので実際にやってみました。
環境
- CPU:Core 2 Duo E6300 @ 1.86GHz
- Windows XP SP3
ベンチマーク方法
「Safari 4」を速攻ベンチマーク--JavaScriptの実行速度はChromeに迫る - builder by ZDNet Japanで使用されていた、SunSpider 1.0.2 JavaScript Benchmarkを使用しました。
標準モードと互換モードの切り替えは、下図の破れたページのアイコンを押下することによって行います。
一見タブ単位に、「互換モード」「標準モード」の状態を保持してそうに見えますが、同一のURLを複数のタブで開いてる場合、状態保持の挙動が怪しいです。
追試される方が居ましたら、測定毎にIEを起動し直した方が良いと思います。
測定結果
標準モードの方がやはり速いようです。
モード | 総合スコア | 詳細スコア |
---|---|---|
標準モード | 6635.0ms | SunSpider JavaScript Benchmark Results |
互換モード | 7673.6ms | SunSpider JavaScript Benchmark Results |
最後に
実際の所は速度の差よりも「IE7とIE8でJavaScriptエンジンの結構挙動が違ったから、IE7のエンジンも載せた」と解釈できてしまえることの方が気になるわけですけれども。
JavaScriptをたくさん使っているサイトでは、IE8での動作検証がどきどきです。