IE8にはJavaScriptのエンジンが二つ存在するので、速度を測ってみた

はじめ

 今回も小ネタ。
 Windows 開発統括部 Blogで気になるエントリを見かけました。
 IE8 における Jscript の変更点というエントリです。
 気になった内容を簡単に言いますと、IE8には「IE8 標準モード」で使用されるJavaScriptのエンジンと、「互換モード」で使用されるJavaScriptのエンジンが存在するとのこと。
 「そんなことを言われたら、ベンチマークしてみたくなるよね」と思ったので実際にやってみました。

環境

ベンチマーク方法

 「Safari 4」を速攻ベンチマーク--JavaScriptの実行速度はChromeに迫る - builder by ZDNet Japanで使用されていた、SunSpider 1.0.2 JavaScript Benchmarkを使用しました。
 標準モードと互換モードの切り替えは、下図の破れたページのアイコンを押下することによって行います。
 
 一見タブ単位に、「互換モード」「標準モード」の状態を保持してそうに見えますが、同一のURLを複数のタブで開いてる場合、状態保持の挙動が怪しいです。
 追試される方が居ましたら、測定毎にIEを起動し直した方が良いと思います。

測定結果

 標準モードの方がやはり速いようです。

モード 総合スコア 詳細スコア
標準モード 6635.0ms SunSpider JavaScript Benchmark Results
互換モード 7673.6ms SunSpider JavaScript Benchmark Results

最後に

 実際の所は速度の差よりも「IE7とIE8でJavaScriptエンジンの結構挙動が違ったから、IE7のエンジンも載せた」と解釈できてしまえることの方が気になるわけですけれども。
 JavaScriptをたくさん使っているサイトでは、IE8での動作検証がどきどきです。