ユーザビリティに関するメモ
前提
- このエントリの話題は、コンピュータとのユーザインターフェースに特化しています。
分からなかったこと
- 各論については、いくつか見解があったりするが、どれが主流の意見なのか判断は困難である。
「○○という本に載っている」という論拠で話を進めるときには、注意した方がよさそう。
分かったこと
知っておいた方が良い概念
以下の概念は重要なようです。
メンタルモデルを基本に物事を考えていきますと、「長いものには巻かれろ」な感じになっていきます。以下のURLを参照。
とはいえ、何でもぱくればいいかというとそうでもなくて。おそらく「定番になっていなくて、かつユーザビリティの低いもの」や「別の文脈だよね、それ」なんてものはぱくってはいけないらしい。以下のURLを参照。
アフォーダンスについては、以下の引用のようなものだと考えておいた方が無難かも。
すなわち、「アフォーダンスを備えていれば、誰にでも分かる」なんてことは言えない。
ある機能がアフォーダンスを備えているか否かは、該当製品を使用する人々の経験とバックグラウンド、およびその機能が現れるコンテキストに依存しているのです。(「ヒューメイン・インタフェース―人に優しいシステムへの新たな指針」(初版第3刷 P72))
ユニバーサルデザインとかアクセシビリティとか
ユニバーサルデザインは以下の仮説がスタート地点らしいです。
ユニバーサルデザインは「特定の人、例えば障害者や高齢者にとって本当に使いやすければ、それが他の人全員にとって使いやすくなる(のではないか)」という仮説であり、「だから、しっかり個々の人の使いやすさを保証しよう!」という「運動として広まった」(「「使いやすさ」の認知科学―人とモノとの相互作用を考える (認知科学の探究)」(初版第1刷 P120))
「ユーザビリティが高いとアクセシビリティが高い」なんてことは言えないらしい。むしろ、「ユーザビリティが高いとアクセシビリティが低い」ぐらいの勢い。以下のURLを参照。
年齢によって性質が異なってくる
例えば、「人間は年齢とともに、青色に対する反応が鈍くなる」(「Webサイトユーザビリティハンドブック ― Webビジネス成功に不可欠なサイトの「使いやすさ」を検証する」(第1版第1刷 P98))なんて記述があります。
別の本には、以下のような話題が載っています。
高齢群・中高年群においては、そういった「まったく同じではない、しかし暗黙のルールのような抽象的な共通点」を学習し、利用することが相対的に苦手であると考えられる。
(「「使いやすさ」の認知科学―人とモノとの相互作用を考える (認知科学の探究)」(初版第1刷 P130))
さいごに
メンタルモデルという考え方が一番印象に残りました。「悪い習慣だろうが、習慣は習慣」と割り切る度胸も必要になってきそうですね。