「XHTML+CSS 100の疑問に答えます。」が面白い

はじめに

 対外的には「Webアプリの実装は専門分野」としている私ですが、詳しくないことはいろいろあります。
 HTMLの規格もその一つ。良いのか悪いのかはさておき、規格について細かいところを知らなくても書けてしまうのがHTMLなわけですが。
 勉強のために「XHTML+CSS 100の疑問に答えます。」を買ったら、思いのほか面白かったのでメモ。

そもそもなぜ今HTMLの規格なのか

 コンシューマ向けに仕事をしている方にとってHTMLの規格は、とっくの昔から重要だともいえます。しかし、社内システムの開発をメインにしていた人にとっては、これまでさほど大切でもありませんでした。
 どうせIE6でしかテストしないからです。

 しかし、もうすぐそうも言っていられなくなります。
 Windows XPからWindows 7への以降により、ブラウザもIE6からIE8に移行するからです。
 IE8は、IE6との互換性よりも標準への準拠を大切にしているので。
 まあ、場合によっては抜け道もあると言えばありますが、それはそれ。

上記の点を踏まえつつ

 上記の前提を踏まえると、この本は良いです。
 「どのタグがブロックレベル要素で、どのタグがインラインレベル要素か」なんて基本的な話題を大事にしつつ、IE6の有名なびみょーな挙動の説明などについても触れているからです。
 とはいえ、IE8に特化した本ではないので別途Microsoft Edge Developer website - Microsoft Edge Developmentの勉強は必要だと思いますが。

 でも、ちょっと惜しい点もあります。
 索引があまり充実していないので、あとから「あれ。どこに載っていたっけ?」と探すのが不便……。

さいごに

 「IE8は標準に準拠してるらしいけれど、規格を全部読むのも辛い…」という私のような人には、大変お勧め。