IFPUGの適用可能フェーズよりも、上流フェーズで使えそうな見積もり手法

はじめに

 「画面数で工数を計算するのよりは細かくて、IFPUGより概略になっても良いから簡単に出せる見積もりは無いものか」という話を職場の人とたまにしていたのですが、職場の人が良さそうなのを発見していましたので、忘れないようにメモ。

 職場の人と私が「JUASのアレ」と呼んでいる画面数で工数を出せるヤツは便利ではあるのですが、精度に注意が必要なのですよね。
 「JUASのアレ」の計算方法は、下記のサイトで紹介されています。毎年びみょーに計算式が修正されているので、使う際には最新の資料を確認した方がよいです。

IFPUGより簡単に出せる手法

 「エンタープライズ系ソフトウェア開発のための見積もり技法及びプロジェクト管理支援に関する研究」という論文で紹介されている「ファンクションポイント法を応用した早期見積もり技法」という手法がそれです。
 P42に評価結果が載っていますが、なかなか期待できそうな感じです。

 適用を想定する案件の規模について「大規模」という以外のことは分からないので、そこは気になるところ。
 よく読んだら書いてあるのかもですが、ざっと読んだ感じでは発見できませんでした。

その他論文の見所

 前述の論文のP13から始まる見積もり技法に対する考察が、面白かったです。
 今研究をしている人にとっては当たり前なのかもしれませんが、研究をしていない私にとっては「おおー」という感じ。
 以下の見積もり手法について触れられています。

  • FP法
  • COCOMO
  • COCOMO II

さいごに

 面白い論文を教えてくれた職場の人に感謝。読み込む時間はなかなかとれそうにないのが、惜しいですが。