Eclipse 3.5でWicketをブラウズする

はじめに

 「Wicketのソースを閲覧するときに、WicketのソースをEclipseブラウズできると便利かもしれないなぁ」と思ったのでやってみました。
 うまくいった部分もあり、うまくいかなかった部分もあり、みたいな感じですけれども。

 最初に断っておきますと、「Wicketを使用した適当なWebアプリでも用意したほうが、この記事に記載してる方法よりも簡単にブラウズできるんじゃないの?」と思われた方はおそらく正しいです。
 「こんな方法でも出来るのかなぁ」という、わたしの好奇心を満たすためという方法という側面が大きいかも。

環境

 用意しておく物が大量(?)にあります。インストール方法については、この記事では触れません。

手順

1.TortoiseSVNを使用して、適当なフォルダにソースをとってくる

 ソースをダウンロードしたいフォルダを開き、右クリックします。そして「Repo-browser」を選択します。
 フォルダはワークスペースなどではなく、「c:\temp」とかそんなフォルダにします。

 WicketリポジトリのURLを入力します。この記事を書いている時点では「https://svn.apache.org/repos/asf/wicket/」です。

 ビルドしたいWicketを「tags」のところから探します。今回はWicket1.3.6にします。
 見つけたら、チェックアウトします。チェックアウトを選択するとなにやらダイアログがでますが、OKを押せば良いです。

 チェックアウトには時間が掛かりますので、のんびりと待ちます。
 チェックアウトが完了すると、下記のような画面になります。

2.mvnを使用して、Eclipseのプロジェクトファイルを生成する。

 ソースをダウンロードしたフォルダでmvnを実行して、Eclipseのプロジェクトファイルを生成します。
 コマンドは下記のような感じ。

C:\temp>mvn eclipse:eclipse
 完了すると、下記のようなメッセージが表示されます。
[INFO] ------------------------------------------------------------------------
[INFO] BUILD SUCCESSFUL
[INFO] ------------------------------------------------------------------------
[INFO] Total time: 14 seconds
[INFO] Finished at: Mon Mar 22 14:17:13 KST 2010
[INFO] Final Memory: 18M/33M
[INFO] ------------------------------------------------------------------------

3.Eclipseにインポートをする。

 「メニュー→インポート→既存プロジェクトをワークスペースへ」を選択します。
 その後ソースをチェックアウトしたフォルダを選択し、下記の操作をします。

 時間が掛かりますので、のんびりと待ちます。

4.Eclipse IAMと連携させる。

 インポートされたプロジェクト選択し、「Maven依存性管理の使用」をクリックします。
 下記を参照してください。

 時間がかかりますので、のんびりと待ちます。
 成功すると、下記のように、問題ビューに表示されるエラーメッセージが「Error calculating classpath for project MavenProject: (中略)pom.xml error in opening zip file」のみとなります。

 ここまでで完了です。
 本題からは外れますが、この段階まで来ますと、Eclipse IAMでちゃんとビルドなどができます。

課題

 冒頭で「うまくいかなかった部分もあり」と記述したのは、前述した「Error calculating classpath for project MavenProject: (中略)pom.xml error in opening zip file」というエラーメッセージの存在です。
 無視して良さそうな気もしますが、無視していいというだけの根拠が私の中に無いので気持ち悪いです。

さいごに

 依存するjarを引っ張ってきてくれるmavenは素晴らしいですね。
 mavenの全貌はいまだに分かってなかったりするのですが。