AIXでパフォーマンス監視に使うコマンドラインツールのメモ

はじめに

 「AIXサーバが重いときに、vmstatとiostatだけで原因を探ろうというのは無理があるよね」なんて話が有りました。
 そうなると当然、「どんなツールが他にあるんだろう?」というのが気になり、AIX―オペレーティングシステムの概念と上級システム管理 (Ascii books)を読んでみました。
 色々あったので、自分用にチートシートを作ることに。

余談ですが

(2010/11/8追記)
 vmstatの情報を求めていると思われる方がこのページを見ていくのですが、実はIBMのサイトにvmstatの使い方が載っています。
 以下のURLがそのURLです。

(2011/7/17追記)
 psの情報を求めていると思われる方がこのページを見ていくのですが、実はIBMのサイトにpsの使い方が載っています。
 以下のURLがそのURLです。

オプションはBSD風に書けますので、例えば以下のような感じにオプション指定します。
ps aux
上記で指定したオプションは以下の意味です。
オプション 意味
a 端末を使用するすべてのプロセスに関する情報を表示します (通常はユーザー自身のプロセスのみが表示されます)。
u ユーザー向け出力を表示します。これには、USER、PID、%CPU、%MEM、SZ、RSS、TTY、STAT、STIME、TIME、および COMMAND フィールドが含まれます。
x 制御する端末を持つプロセスに加えて、制御する端末を持たないプロセスも表示します。

CPUの監視

粒度 コマンドとオプションの例 備考
システム全体 vmstat 1 1秒間隔で測定。
CPU単位 sar -P ALL 2 3 2秒間隔で3回測定。
プロセス単位 ps aux プロセス起動後から、コマンドを実行した時点までのCPU使用率を表示。
プロセス及びダイナミックライブラリ単位 tprof -x sleep 10 コマンド実行から10秒間測定。

メモリの監視

粒度 コマンドとオプションの例 備考
システム全体 vmstat 1 1秒間隔で測定。
システム全体 vmstat -s システムが起動してから、コマンド実行時点までの状態を測定。
プロセス単位 ps v プロセスID  
システム全体 svmon -G  
プロセス単位 svmon -C プロセス名 -w  
プロセス単位 svmon -P プロセス名 -w  

ディスクの監視

粒度 コマンドとオプションの例 備考
ディスク単位 iostat 1 1秒間隔で測定。
ディスク単位 sar -d 2 3 2秒間隔で3回測定。

さいごに

 AIX―オペレーティングシステムの概念と上級システム管理 (Ascii books)には、ファイル単位で使用状況を確認する方法とか、チューニングに関するトピックスなども挙がっています。
 LPARが無い時代の本なので、LPARを使用している人は気をつけた方が良いかもしれませんが、日常的にAIXを使っている人はこの本オススメです。
 必要になったときのために、存在を覚えておかなくては。