プロダクトライン型ソフトウェア開発メモ
はじめに
情報処理学会の学会誌である「情報処理 Vol.50 No.4」の特集が興味深かったのでメモ。
面白かったのは「ソフトウェア再利用の新しい波-広がりを見せるプロダクトライン型ソフトウェア開発-」という特集記事です。
とはいうものの、すぐに私に何か役立ちそうとかでは無いので、オチの無いメモですが。
プロダクトライン型ソフトウェア開発とは?
私が捉えたところによると、「よりよく再利用しましょう」という取り組みのようです。
下図に、「計画的」「無計画」を軸に再利用のスタイルを描きました。
「右端の再利用のスタイルについては改善可能じゃないか?」というのが前提としてあって、「どうやったら左端のスタイルに近似できるのか?」とか「適当な折衷案は無いのか?」とかが分野としての主要な関心事のようです。
他の関心事も色々ありまして、共通部品の設計をどうするかとか、共通部品を前提とした開発プロセスはどうあるべきなのかとか、共通部品をどう管理するのかとか。
キーワードのメモ
特集記事から気になったキーワードメモします。
実のところ私にしか意味がないので、読み飛ばしていただければ幸い。
プロダクトライン開発の手法
名称 | 提唱している人または団体 |
---|---|
FOSA(Feature-Oriented Domain Analysis)/FORM(Feature-Oriented Reuse Method) | Kang |
PuLSE | IESE |
A Framework for Software Product Line Practice | SEI |
可変性のモデル化の手法
名称 | 提唱している人または団体 |
---|---|
フィーチャモデル(FODA内で提案された) | Kang |
OVM(Orthogonal Variability Model) | Pohl |
さいごに
企業向けシステムでは、プロダクトライン型ソフトウェア開発は難しいという話も載っていたのですが、ぱくりにならないようにまとめるのが難しそうだったので省略です。
余談ですが、情報処理学会は学会誌の記事をもっと安く提供すればいいのに、と思います。
会員ならば会費だけで読めるので良いのですが、会員以外の人に「ちょっと読んでみ?」と言いにくい……。